会計事務所アストライブ > 記事一覧 > 法人税の計算方法を4つの手順に分けて紹介
法人税は企業の利益に対してかかる税金です。税額を正確に把握するには複雑な処理が必要となり、単純に「利益×税率」の計算で求められるものではありません。
ここに基本的な計算の流れや注意点をまとめましたので、法人税の計算方法について全体のイメージを掴みたいという方はぜひ参考にしてください。
法人税の計算は、大きく分けて以下の手順で行われます。
企業会計上の利益(税引前当期純利益)は、次のように算出することができます。
この税引前当期純利益が法人税計算の出発点となります。
企業会計上の利益に対して、税務上の調整(加算・減算)を行い、課税所得を計算します。
これらの調整を行った後の金額が、法人税の課税対象となる所得金額となります。
算出された課税所得に対して、法人の規模や所得の大きさに応じた税率を適用します。基本的には下表のように税率を判定することができます。
大法人(資本金1億円超)の場合 | 中小法人(資本金1億円以下)の場合 |
|---|---|
所得金額全額に23.2%を適用 | 年間所得800万円以下の部分:15%を適用 |
年間所得800万円超の部分:23.2%を適用 |
※法人の種類などに応じて異なる税率が適用されるケースもあるため注意。
算出された法人税額から、各種の税額控除を差し引いていきます。主な税額控除として以下のようなものを挙げられます。
研究開発税制による税額控除 | 企業が研究開発に投資した場合に適用できる控除であり、試験研究費の一定割合を法人税額から差し引くことができる。 |
|---|---|
賃上げ促進税制による税額控除 | 従業員の賃上げを行った企業に対して適用される。 |
外国税額控除 | 海外で支払った法人税分を控除できる制度であり、二重課税を回避するために設けられている。 |
これらの税額控除にはそれぞれ適用要件や控除限度額が定められており、個別の要件を確認することが大事です。
なお、中小企業であれば各種税額控除に関して特例が設けられている場合もあるため税理士に相談するなどして自社が適用対象となるのか、いくら控除できるのか、事前に確認しておきましょう。